国立分区の活動

私たちの保護司活動

           

         国立分区長 林キク子

 

 「国立市の歌」に、国立は平和のまち、自由のまち、理想のまち、と詠われています。このような理想を掲げて、多くの市民がまちづくりに関わってつくられた歴史のまちが国立市だと思います。

 市では4月現在、25名の保護司が活動しています。まちは落ち着いていて、受け持つ保護観察対象者も矯正施設入所者も少数で推移しています。多くの関係機関・団体と共に取り組んでいる“社会を明るくする運動”の広がりは犯罪や非行のない明るい社会づくりの支えになっていると思われます。

 昨年一年間の刑法犯は戦後最少となった、と警察庁の発表がありました。犯罪は減っても、再犯の割合が6割を占めているという現実を直視しなければなりません。罪を犯した人の置かれる現実には厳しいものがあります。仕事、居場所などの生活の基盤をつくることは難しく、生きるためにまた罪を犯すという悪循環に陥りがちです。現状から救うためには、踏み込んだ施策・支援が必要です。国も力を入れ始めています。

 

 保護司も出せるチカラを出し合い、互いにカバーしあいながら活動していきたいと思います。苦労は多々ありますが、やりがい、生きがいを感じられる更生保護ボランティア活動、それが保護司の活動だと思います。



【2017年】


国立分区賀詞交換会      於:谷保天満宮

 

新年明けましておめでとうございます。

国立分区の活動は賀詞交換会からスタートしました。10日(火)、国立市にある谷保天満宮にて開催され、永見新市長を筆頭にいつもご協力をいただいております市役所健康福祉部の皆様、北多摩西地区保護司会粕谷会長、立川警察署生活安全課日比野課長、更生保護法人くにたち安立高野理事長、更生保護女性会国立分区三上分区長、桐友会国立分区の皆様をご来賓にお迎えし、盛大に開催されました。


【2016年】

 

国立市生活指導主任と保護司の連絡協議会について     担当:学校との連携委員会

 

 平成28122日に『国立市生活指導主任と保護司の連絡協議会』が開催されました。

 市内小.中学校の生活指導主任と学校との連絡委員会の保護司9人、立川警察、市内のSSW(スクール・ソーシャル・ワーカーが参加して開催されました。内容は下記の事例を3グループに分かれた参加者が問題点とその対策を話し合い、最後にその成果をグループ毎に発表するというものでした。

 参加した教師からは、「保護司の方が問題行動の背景にある家庭の状況まで関心をもって対応していることに感銘を受けた」。保護司からは、「先生が学校でどのように指導にあたっているのか詳しく感じられた」。SSWからは、「私たちは問題行動の対応のために関係機関につなぐことが役割」。等々の具体的な意見が述べられ、意義深い協議会となりました。

 

[事例]

 

放課後、330分に近くのスーパーから連絡が入った。

「そちらの学校の中学1年生A君が、万引きをしたため事務所で事情を聞いている。保護者に連絡したが連絡が取れない。学校の先生が来てもらえないか。」とのことであった。

 担任のB先生は、教員になり5年目の先生である。A君はクラスでもあまり目立たない児童であり、これまで生活指導の問題もなかったのでB先生はびっくりした。副校長に報告しようと思ったが席に不在であったので、隣の先生に内容を伝え、一人でスーパーへ向かった。スーパーでB先生は、A君と店長と話をした後、万引きしたおにぎりとお菓子代340円を立て替え、A君を引き取り学校へ戻った。

 A君は母親と弟の三人暮しの家庭で電話連絡をしたがやはりつながらないので、時間も午後5時を過ぎていたこともあり、部活動中でもあったので、母親が帰って来たら必ず今回の件を話すようにA君に約束させ帰宅させた。次の日、母親から「大変申し訳ない、子供にはしっかりと言い聞かせました。今日は学校を休ませます。」と電話があった。B先生は昨日からのA君の一連の事故を簡単に朝の学年打ち合わせで報告した。

 その後、A君は普通に登校していた。夏休みの地域の盆踊りの会場で地域のPTAの保護者から、B先生に「最近A君の住むアパートの部屋から母親の子どもを叱る大きな声が頻繁に聞こえると近所で話題になった。」との話があった。

 

夏休みが終わり、新学期が始まったある日、保健の先生からお腹が痛いと保健室に来たA君を診察していたら、背中と腕にミミズ腫れがあるとの報告を受けた。B先生は、A君の学校の生活で特に変わった様子がないので少し様子を見ることにし、学年にも報告はしなかった。


「くにたち市民まつり」にて更生保護活動実施!  於:国立市大学通り

 

11月、国立市では大学通りにおいて「天下市」「一橋祭」「くにたち市民まつり」が毎年一斉に開催されます。

今年も国立市保護司会は、快晴の日曜日の6日、「市民まつり」に参加し、更生保護相談デスク、PR、薬物乱用防止推進国立地区協議会の活動に協力などさまざまな更生保護活動を行ないました。


10月の定例会と自主研修 「更生保護法人くにたち安立」の現状について 担当:総務部

 

10月14日(金) サポートセンターのある、「くにたち安立」にて定例会と自主研修を開催。定例会では秋の活動に向けての確認が。そして自主研修では更生保護法人くにたち安立の現状が木村施設長より解説され、その後、「協力雇用主に対する対応」「面接における注意」など活発な質疑応答が行われました。


9月の自主研修 「SNSによる少年非行の現状及び対策」  担当:地域活動部

 

国立分区9月の自主研修は立川警察署生活安全課少年係の森山氏を講師に迎え、表記のテーマにてスマホ利用による少年非行の現状をお話しいただきました。

スマホによる非行へ進むきっかけや、その予防対策などをお話しいただき大変ためになる研修となりました。

これはまさに大人(保護者)に聞いていただきたい内容で、日進月歩で進化するIT技術の難しさを実感する内容でした。


第66回社会を明るくする運動式典、音楽・パフォーマンス祭等開催 7月17日(日)

 

国立市の社明運動メイン・イベントが7月17日、くにたち芸小ホールにて開催されました。

この日はホールにて、市内に在学の小中学生高校生や市内団体の演奏やダンス、合唱が披露されました。2階のギャラリーでは市内の小中学校生徒によるポスター、書道などが展示され、またロビーにおいては東京都薬物乱用防止推進国立地区協議会の麻薬やドラッグ類に関する展示、立川警察のご協力による薬物乱用撲滅キャンペーンカーの展示、民生児童委員による「手作り遊び」コーナーなどが設営され、多くの市民の皆様に楽しみながら「社会を明るく運動」の主旨をご理解いただきました。

 

式典では推進委員長である佐藤国立市長のご挨拶の後、東京保護観察所立川支部長、立川警察署長、北多摩西地区保護司会会長のご挨拶もいただき、その他多くのご来賓にもご列席いただきました。また長年この活動にご協力いただいている諸団体、個人の方々にそれぞれ感謝状が贈られました。

 

この日の来場者数は1、982名を数え、出演者も330を超え大変盛況なイベントとなりました。


栃木県喜連川「社会復帰促進センター」参観

 

6月5~6日に保護司会自主研修の一環として、栃木県さくら市にある「喜連川社会復帰促進センター」を参観してまいりました。ここは日本に4箇所あるPFI(プライーベート・ファンアンス・イニシアチブ=民間資金活用による社会資本整備)により運営されている刑務所として注目を集めている場所です。

基本的に、特に「運営」以外には他の刑務所との変わるところはありませんが、官民共同によるメリット、デメリットがあるようで、今後その効果への検討が待たれている様子です。

帰り道の、東北道羽生PA。ここは「鬼平犯科帳」の江戸風景をテーマにしているようで、民間もいろいろ工夫をしているようですね。


国立分区28年度定期総会

 

去る4月15日(金)、国立市役所会議室におきまして国立分区の定期総会が開催されました。

立川支部松尾主任官、北多摩西地区粕谷会長を初め多くのご来賓見守る中、本年度の諸活動が無事に承認されました。


2016年1月7日 国立分区新年会開催

 

今年も分区活動が始まりました。更生保護活への心を新たにする新年恒例の「懇親会」です。

粕谷北西会長、佐藤国立市長以下、多くのご来賓にご臨席いただき、保護司全員の出席の下盛大に開催されました。(国立「雅月」にて)